都市・国紹介 番外編1日目:穀物系生産量 世界TOP15 一位はやはりあの国
都市・国紹介 番外編1日目:穀物系生産量 (FAOSTAT 2018年データ)
この番外編では日本人に馴染みのある、米、麦、とうもろこし、蕎麦の生産量のトップ15を紹介する。国土や労働力、食文化が大きく関わる生産量、トップにいるのは中国、インド、アメリカやロシアなど。
日本に馴染みがある農作物も、実は生産量は他国に比べて多くなかったりする。
米の生産量(単位:トン)
1 |
中国 |
214,078,796 |
2 |
インド |
172,580,000 |
3 |
83,037,000 |
|
4 |
56,417,319 |
|
5 |
44,046,250 |
|
6 |
タイ |
32,192,087 |
7 |
25,418,142 |
|
8 |
フィリピン |
19,066,094 |
9 |
ブラジル |
11,749,192 |
10 |
10,802,949 |
|
11 |
10,647,212 |
|
12 |
アメリカ |
10,170,040 |
13 |
日本 |
9,727,500 |
14 |
ナイジェリア |
6,809,327 |
15 |
韓国 |
5,195,437 |
日本人にとって大切な米、生産量世界1位は中国、2位はインド、3位はインドネシア。トップはやはり米の食文化が根付いたアジアの国々だ。日本は13位だが、米の食料自給率は100%。
因みに)米の品種は大きく分けて3種類
・ジャポニカ米:東アジアとヨーロッパの一部で栽培される、日本で食べる米
・インディカ米:アジア全体とアメリカなどで多く栽培される、パサパサした長細い米
・ジャバニカ米:アジアの熱帯高地、アメリカ大陸、地中海に近いヨーロッパやアフリカに多く栽培される。ジャポニカ米より長い粘りがある米
日本では米は炊いたり、餅状にして食べるスタイルが多いが、中国やインドネシアなどの国々では麺やお粥、お菓子などにも多く使われる。
麦の生産量(単位:トン)
1 |
中国 |
131,447,224 |
2 |
インド |
99,700,000 |
3 |
ロシア |
72,136,149 |
4 |
アメリカ |
51,286,540 |
5 |
フランス |
35,798,234 |
6 |
カナダ |
32,192,087 |
7 |
25,076,149 |
|
8 |
24,652,840 |
|
9 |
オーストラリア |
20,941,134 |
10 |
ドイツ |
20,263,500 |
11 |
トルコ |
20,000,000 |
12 |
アルゼンチン |
18,518,045 |
13 |
イラン |
14,500,000 |
14 |
13,944,108 |
|
15 |
イギリス |
13,555,000 |
日本は126カ国中51位の764,900トン、そして麦の食料自給率は19%である。
麦はパンや麺、天ぷらの衣まで様々な食べ物に使用される。無発酵のパンのナンやチャパティ、スナック菓子などに使われるほか、酒の材料としても使われる万能穀物だ。
とうもろこしの生産量(単位:トン)
1 |
アメリカ |
392,450,840 |
2 |
中国 |
257,348,659 |
3 |
ブラジル |
82,288,298 |
4 |
アルゼンチン |
43,462,323 |
5 |
35,801,050 |
|
6 |
30,253,938 |
|
7 |
インド |
27,820,000 |
8 |
メキシコ |
27,169,977 |
9 |
18,663,939 |
|
10 |
カナダ |
13,884,800 |
11 |
フランス |
12,667,393 |
12 |
12,510,000 |
|
13 |
ロシア |
11,419,020 |
14 |
ナイジェリア |
10,155,028 |
15 |
7,963,217 |
日本は169カ国中159位で生産量わずか165トン
生産されたとうもろこしは、畜産飼料、コーンシロップ、甘味料、エタノール、工業用アルコール、油など様々に加工される。事実、アメリカは2014年時点でとうもろこしから1,818,100トンものオイルを製造している。 また、日本で食されるとうもろこしに比べて東南アジアなどのものはねっとりと甘くないものが多い。
アメリカの朝食として知られるシリアル、とうもろこしはその材料の一部としても使用される。南米料理で有名なトルティーヤもトウモロコシの粉を使ったパン。アフリカの国々では、トウモロコシを粉末にしたものを練ったフフと呼ばれる料理が主食になっていたりする。
蕎麦の生産量(単位:トン)
1 |
中国 |
1,134,988 |
2 |
ロシア |
931,718 |
3 |
フランス |
188,071 |
4 |
137,010 |
|
5 |
93,599 |
|
6 |
アメリカ |
84,440 |
7 |
82,704 |
|
8 |
ブラジル |
66,173 |
9 |
53,426 |
|
10 |
日本 |
29,000 |
11 |
25,300 |
|
12 |
18,495 |
|
13 |
17,595 |
|
14 |
カナダ |
15,000 |
15 |
ネパール |
11,473 |
麺やお茶で馴染みのある蕎麦、旧ソビエト地域などでは蕎麦の実をお粥のようにして食べたりする。それらの地域では蕎麦の実は、比較的安価な食材とされ、家庭料理として親しまれている。一方フランスでは、ガレット(galette)と呼ばれるそば粉を使ったクレープのような料理がよく知られている。
これらの表から見るに、中国は常に世界1位か2位の生産量を誇っており、農業大国であることがわかる。もう一つの農業大国、アメリカでは大型機械を投入した大規模な農地経営がなされており、穀物や大豆の生産量は常に世界で上位のいく。
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参照
U.S Grains Council <https://grains.org/>
Food and Agriculture Organization of the United Nations <http://www.fao.org/home/en/>
農林水産省<https://www.maff.go.jp/index.html>
MMライス株式会社<http://www.mmrice.jp/info/knowledge.html>