都市・国紹介 12日目:中国 🇨🇳
都市・国紹介12日目:中国(正式名称:中華人民共和国/People's Republic of China)
人口も領土も桁違い、経済発展が目覚ましい国。
大半の地域が温帯で大陸性モンスーン気候に属するものの、南北の緯度差が50度もあるため、地域によって季節や平均気温に差がある。南方の一部は亜熱帯と熱帯に属する。
人口は約14億人で、これは日本の総人口の約14倍である。
首都は北京(ペキン)、国は23省、5自治区、4直轄市と2特別行政区からなっている。
面積は約960万㎢で世界で三番目に大きな領土を有している。日本の約26倍。
公用語は中国語(普通話)だが、広東(カントン)語や上海(シャンハイ)語、福建(ホッケン)語など地域の方言がある。中国語は世界で最も話者が多い言語である。
総人口の92%が漢民族、その他が55の少数民族で成り立っている。特に国土の西や北の国境に近い地域では少数民族が生活をしている。中国西部にある昆明では少数民族が集まる民族大学などがある。
中国で宗教人口は約2億人と言われており、仏教、キリスト教、イスラム教や道教などが信仰されている。特にチベットでは1300万人以上の熱心な仏教徒がいるとされている他、その他の地域でもキリスト教を信仰する人口が増加している。宗教は禁止されていないものの弾圧が行われている事実があるなど、宗教に関する歴史は複雑になっている。
日本を含め、東アジアでは儒教などに関連する多くの文化を共有している。個人差はあるが、ユーモアのセンスや、集団的意識などは東アジアで共通点が多く、気が合う。GoogleやYoutube、Amazonなどは本土で使用できないが、その代わりに百度(バイドゥ)やビリビリ動画、淘宝網(タオバオワン)など、独自のインターネットのプラットフォームが発展している。また、支払いなどの電子化も進んでいる。ケータイを利用したWechat Pay(ウィーチャットペイ)などの電子決済に関わるインフラは都市部以外の地でも整っており、逆に電子決済以外を受け付けていない店も近年多くなっている。クレジットカードも都市部を除いて、海外資本のものは使用できない事が多く、その代わり銀聯(ギンレン)カードなどが主流になっている。街中にレンタル自転車や、レンタル電動スクーターなどが整備されており、短〜中距離間での移動がしやすくなっている。食べ物などの物価は比較的安く、大学などの教育にかかる費用などもとても安価(外国人の授業料などは中国人のものに比べると高い)。学生は自宅を離れ寮生活をする場合が多く、旧正月などの休暇では一斉に帰省する。
中国の食文化は地域によって少しずつ違いがある。食材や調理法にバリエーションがあり、外国でも広く親しまれている。中国全土で、海鮮だけでなく川魚などが食される他、蛇や一風変わった食材も料理に使用される。米や麺を主食としており、それら原料の生産量は世界的にも多い。中国の果物は寒い地方から暖かい地方で取れるものまで種類も豊富で、美味である。
冬場は火鍋が人気で、唐辛子を大量に入れた辛いものから、鶏や魚介類、豚骨などの出汁で作られた白湯(パイタンスープ)など様々なスープと具材を入れて食べられる。四川(シセン)では特に辛いものが好まれ、食べるとピリピリと痺れるスパイス・花椒(英語では四川胡椒と呼ばれている)や、唐辛子が多く料理に使われている。コンビニなどで売られているソーセージ(中国腸詰)は甘みがあったり独特の香りがあり、しかも100円程度で食べられる事からハマる人も多いのではないだろうか。中国の食文化は挙げ始めたらキリがない。
中国には41箇所の世界遺産があり、文化や自然に恵まれている事が伺える。
日本にとって最大の貿易相手国で、日系企業の海外拠点としては世界一である。都市部の開発が進んでおり、北京や上海を始め武漢(ブカン)、重慶(ジュウケイ)、広州(コウシュウ)などでビルの街並みが広がっている。また、近年では中国、澳門(マカオ)、香港(ホンコン)を結ぶグレーターベイエリアの開発に力を入れており、ますますの経済発展が見込まれる。
コメント
食文化は楽しむしかない。筆者のおすすめは重慶の酸拉麺と串もの系だ。串にさしてある食べ物はだいたいどれも美味。
日本とは接点も多い分政治的な対立も見られ、確執があるのは確かだ。しかし、経済や貿易の利益を目的のためだけに関わらず、中国と平和的な関係を築いて欲しいと思っている人は少なくないのではないだろうか。筆者の知る中国人は皆勤勉でとても親切、今まで色々な場面で筆者を助けてくれた紛れもない「いい人達」なのである。数年前の中国行きのフライトで、隣の席に座っていた寡黙な中国人男性は、筆者が寝づらそうにしているのに気づき当たり前のように自分の枕を差し出してくれた。その後も何かと気にかけてくれていたこの男性は、着陸後にちゃんとお礼を言う前に颯爽と去っていった。筆者はおそらくこの事をずっと忘れない。
参照
外務省 中華人民共和国<https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/index.html>
王 柯 (2018)「畏敬」の争奪 現代中国における政治と宗教 国際問題No.675
<http://www2.jiia.or.jp/kokusaimondai_archive/2010/2018-10_005.pdf?noprint >
趙 瑋琳 (2019) 中国ネット3強から脱落か、AIに賭けたバイドゥの行方は 日経XTECH
<https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00797/060400004/>
中国駐大阪観光代表処 <http://www.cnta-osaka.jp/>
都市・国紹介 11日目:フランス🇫🇷
都市・国紹介11日目:フランス (正式名称:フランス共和国/République Française/French Republic)
パリ
ヨーロッパ連合最大の国土面積を誇る国、標語は自由・平等・友愛だ。
海洋性、大陸性、山岳性、地中海性の4つの気候に分類されており、全体的に温暖であるが地域によって違いがある。
人口は約6千706万人 (Insee 2020データ)
首都はエッフェル塔がランドマークのパリ
本土の面積は55万1,695㎢、海外準県も含めると63万2,834㎢になる。ヨーロッパ以外にある、ニューカレドニア、フランス領ポリネシア、ウォリスフトゥナ、フランス領南方・南極地域、フランス領インド洋無人島群とサンピエール・ミクロンなど、ヨーロッパ連合には属さないが、これらがフランスの海外準県とされている。北海、英仏海峡、大西洋に接している海岸線は5,500㎢にも及ぶ。
公用語は世界一美しい・セクシーな言語とも言われるフランス語、世界には1億を軽く超える話者がいると言われている。(一説には2億人をも超える)
宗教はキリスト教のカトリックやプロテスタント、イスラム教、ユダヤ教などが信仰されている。
民族についての決まった定義はあまりなく、フランス国籍を取得すればフランス人となるとされる。フランスの西部にはケルト神話やケルトに関する文化が多く残っている事もあり、ケルト人の末裔が多いともされている。
フランスは世界5位の経済大国、労働人口の7割近くがサービス業に従事しているように観光業が盛んで、世界最大の観光客数を有する観光大国である。
フランス人の挨拶はビズ (両ほっぺたにチュッとするあれ)と呼ばれ、スキンシップの文化やパーソナルスペースの狭さなどが現れている。また、人前で鼻をかんだり、海岸で綺麗に日焼けをするためにトップレスになる女性が多いなど日本人にはあまり馴染みのない文化がある。
自由をこよなく愛するフランスでは、抗議デモやストライキも頻繁に起きている。1968年の5月革命や、もっと遡って1780年後半から起こったフランス革命など、抗議するところはしっかり抗議するスタイルのようだ。
フランスの食文化は奥が深い。中国の食文化がアジアの中では”なんでも食べる”と言われるように、フランスもまたヨーロッパの中で”なんでも食べる”食文化、うさぎ肉やカエル、エスカルゴなどはその所以とも言えよう。フランスやフレンチの名のつく食べ物は日本にもたくさんある。フレンチフライ、フレンチトースト、フランスパン、どれもフランスではそうは呼ばないが、日本人がイメージするフランス食文化がなんとなく見えてくる。
バゲット (baguette)、カヌレ(cannelé de Bordeaux)やクロワッサン(croissant)はフランスのどのパン屋さんでも見つけることができる。蕎麦の生産量は世界で第3位(番外編1日目参照)、そば粉を使ったクレープ状の料理ガレット(golette)はスイーツとしてもご飯としても美味しく食べる事ができる。
ケルト伝説と神話が色濃く残るブルターニュ地方はフランス西、そこには海に浮かぶ修道院モン・サン・ミシェル(Mont Saint-Michel)がある。ワインで有名なボルドー(Bordeaux)はフランス西南部の中心都市、ガロンヌ川(Garonne)に接する港町である。ドイツに接している主要都市の一つストラスブール(Strasbourg)は、ドイツのシュトゥットガルト(Stuttgart)やカールスルーエ(Karlsruhe)からバスで数時間のアクセスだ。EU加盟国のIDがあれば国境越えもパスポートいらず。
750に及ぶ文化財がユネスコに登録してあり、ルーブル美術館を筆頭に芸術が国にあふれています。
コメント
筆者に言わせれば、とりあえず名前の響きから何から何までおしゃれな国。普通のパン屋さんで買うデザートですら上品な味がする(気がする) 。ストラスブールで食べたサバラン(確かrhumという名前で売られていた)が今まで食べたサバランのなかで一番美味しかった。甘さが抑えられた生クリームと香りが豊かなケーキは上品な味で、また食べたい。
参照
Insee <https://www.insee.fr/en/accueil>
外務省 フランス共和国 <https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/france/data.html#section1>
OVNI naiv <https://ovninavi.com/category/mieux-connaitre-la-france/culture/actualite-paris/>
都市・国紹介 番外編1日目:穀物系生産量 世界TOP15 一位はやはりあの国
都市・国紹介 番外編1日目:穀物系生産量 (FAOSTAT 2018年データ)
この番外編では日本人に馴染みのある、米、麦、とうもろこし、蕎麦の生産量のトップ15を紹介する。国土や労働力、食文化が大きく関わる生産量、トップにいるのは中国、インド、アメリカやロシアなど。
日本に馴染みがある農作物も、実は生産量は他国に比べて多くなかったりする。
米の生産量(単位:トン)
1 |
中国 |
214,078,796 |
2 |
インド |
172,580,000 |
3 |
83,037,000 |
|
4 |
56,417,319 |
|
5 |
44,046,250 |
|
6 |
タイ |
32,192,087 |
7 |
25,418,142 |
|
8 |
フィリピン |
19,066,094 |
9 |
ブラジル |
11,749,192 |
10 |
10,802,949 |
|
11 |
10,647,212 |
|
12 |
アメリカ |
10,170,040 |
13 |
日本 |
9,727,500 |
14 |
ナイジェリア |
6,809,327 |
15 |
韓国 |
5,195,437 |
日本人にとって大切な米、生産量世界1位は中国、2位はインド、3位はインドネシア。トップはやはり米の食文化が根付いたアジアの国々だ。日本は13位だが、米の食料自給率は100%。
因みに)米の品種は大きく分けて3種類
・ジャポニカ米:東アジアとヨーロッパの一部で栽培される、日本で食べる米
・インディカ米:アジア全体とアメリカなどで多く栽培される、パサパサした長細い米
・ジャバニカ米:アジアの熱帯高地、アメリカ大陸、地中海に近いヨーロッパやアフリカに多く栽培される。ジャポニカ米より長い粘りがある米
日本では米は炊いたり、餅状にして食べるスタイルが多いが、中国やインドネシアなどの国々では麺やお粥、お菓子などにも多く使われる。
麦の生産量(単位:トン)
1 |
中国 |
131,447,224 |
2 |
インド |
99,700,000 |
3 |
ロシア |
72,136,149 |
4 |
アメリカ |
51,286,540 |
5 |
フランス |
35,798,234 |
6 |
カナダ |
32,192,087 |
7 |
25,076,149 |
|
8 |
24,652,840 |
|
9 |
オーストラリア |
20,941,134 |
10 |
ドイツ |
20,263,500 |
11 |
トルコ |
20,000,000 |
12 |
アルゼンチン |
18,518,045 |
13 |
イラン |
14,500,000 |
14 |
13,944,108 |
|
15 |
イギリス |
13,555,000 |
日本は126カ国中51位の764,900トン、そして麦の食料自給率は19%である。
麦はパンや麺、天ぷらの衣まで様々な食べ物に使用される。無発酵のパンのナンやチャパティ、スナック菓子などに使われるほか、酒の材料としても使われる万能穀物だ。
とうもろこしの生産量(単位:トン)
1 |
アメリカ |
392,450,840 |
2 |
中国 |
257,348,659 |
3 |
ブラジル |
82,288,298 |
4 |
アルゼンチン |
43,462,323 |
5 |
35,801,050 |
|
6 |
30,253,938 |
|
7 |
インド |
27,820,000 |
8 |
メキシコ |
27,169,977 |
9 |
18,663,939 |
|
10 |
カナダ |
13,884,800 |
11 |
フランス |
12,667,393 |
12 |
12,510,000 |
|
13 |
ロシア |
11,419,020 |
14 |
ナイジェリア |
10,155,028 |
15 |
7,963,217 |
日本は169カ国中159位で生産量わずか165トン
生産されたとうもろこしは、畜産飼料、コーンシロップ、甘味料、エタノール、工業用アルコール、油など様々に加工される。事実、アメリカは2014年時点でとうもろこしから1,818,100トンものオイルを製造している。 また、日本で食されるとうもろこしに比べて東南アジアなどのものはねっとりと甘くないものが多い。
アメリカの朝食として知られるシリアル、とうもろこしはその材料の一部としても使用される。南米料理で有名なトルティーヤもトウモロコシの粉を使ったパン。アフリカの国々では、トウモロコシを粉末にしたものを練ったフフと呼ばれる料理が主食になっていたりする。
蕎麦の生産量(単位:トン)
1 |
中国 |
1,134,988 |
2 |
ロシア |
931,718 |
3 |
フランス |
188,071 |
4 |
137,010 |
|
5 |
93,599 |
|
6 |
アメリカ |
84,440 |
7 |
82,704 |
|
8 |
ブラジル |
66,173 |
9 |
53,426 |
|
10 |
日本 |
29,000 |
11 |
25,300 |
|
12 |
18,495 |
|
13 |
17,595 |
|
14 |
カナダ |
15,000 |
15 |
ネパール |
11,473 |
麺やお茶で馴染みのある蕎麦、旧ソビエト地域などでは蕎麦の実をお粥のようにして食べたりする。それらの地域では蕎麦の実は、比較的安価な食材とされ、家庭料理として親しまれている。一方フランスでは、ガレット(galette)と呼ばれるそば粉を使ったクレープのような料理がよく知られている。
これらの表から見るに、中国は常に世界1位か2位の生産量を誇っており、農業大国であることがわかる。もう一つの農業大国、アメリカでは大型機械を投入した大規模な農地経営がなされており、穀物や大豆の生産量は常に世界で上位のいく。
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参照
U.S Grains Council <https://grains.org/>
Food and Agriculture Organization of the United Nations <http://www.fao.org/home/en/>
農林水産省<https://www.maff.go.jp/index.html>
MMライス株式会社<http://www.mmrice.jp/info/knowledge.html>
都市・国紹介 10日目:タイ🇹🇭
都市・国紹介10日目:タイ (正式名称:タイ王国/Kingdome of Thailand/ราชอาณาจักรไทย)
微笑みの国タイ、常夏リゾート地として人気の地。
熱帯性気候で年間平均気温は29度、夏には35度、冬でも平均17度を保つ常夏の国だ。
人口は約6700万人で、イギリスより少し多いくらい。
首都はバンコク(正式名称:クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット/กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยามหาดิลก ภพนพรัตน์ ราชธานีบุรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์ มหาสถาน อมรพิมาน อวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์)
日本の南西に位置するタイは約51万4千㎢の土地を持つ、これは日本の面積の約1.4倍である。北部、中央部、東北部、東部、南部の5地域に大きく分けることができ、東部にはチェンマイ (เชียงใหม่)やチェンライ (เชียงราย)、中央部に首都のバンコク (กรุงเทพมหานคร)、南部にはビーチリゾートで有名なプーケット (ภูเก็ต)やクラビ (กระบี่)などがある。
公用語はタイ語、山岳部には少数民族が使用する独自の言語などがある。
国民の85%がタイ族、10%程度が華人、マレー族やその他の民族に属する。
宗教は94%が仏教徒、イスラム教が5%とその他宗教を信仰している。国として宗教の自由を認めているが、国民のほとんどが仏教の中でも上座仏教を信仰している。
穏やかでのんびりとした人々が生活するタイ、人々は経験な仏教徒が多く、宗教の教えを守りながら生活している。ビーチリゾートや自然豊なタイでは、長期滞在でバケーションを楽しみながら仕事をする「ワーケーション/Workation」が日本人を含む外国人から人気である。物価が安く屋台で食事を買うことができるが、公衆衛生の水準は高くない。
世界のどこへ行ってもタイレストランがあるように、タイの食文化は古今東西で人気だ。タイのグルメとして、ココナッツミルクなどを使ったグリーンカレー (แกงเขียวหวาน)、世界三大スープのトムヤムクン (ต้มยำกุ้ง)、青パパイヤのサラダ・ソムタム (ส้มตำ) や台風の焼きそばパッタイ (ผัดไทย)などの他にも海鮮を使った料理屋南国の果物などがある。
タイ第二の都市チェンマイは美しい古都、少数民族が多く暮らす。チェンマイと名前が似ているチェンライはタイ最北の地区で、ミャンマーとラオスと国境を接している山岳地帯、チェンマイと同じく様々な少数民族が生活している。
ビーチリゾートとして人気のクラビから南へ約40km行くと、映画「ザ・ビーチ」の撮影舞台となったピピ島 (เกาะพีพี)があり、欧米人観光客を中心に人気の旅行先となっている。ビーチリゾート (特に離島)ではゴミ処理の問題などがあり、観光地化にインフラの整備が追いついてないのが現状。
バンコクにあるバックパッカーの拠点、カオサン通り (ถนนข้าวสาร)では通称「沈没」と呼ばれる外ごもりをする日本人が多くいる。治安も悪くなく、食費を含む滞在費が安価でであることから、騒々しい社会から離れて一息つきたい人にオススメだ。
製造業と平行して観光業なタイは、日本人向けの公式観光ウェブサイトのコンテンツが他国に比べてとても充実している。
筆者はマンゴーともち米のデザート「カオニャオ・マムワン/ข้าวเหนียวมะม่วง」が好きで、マンゴーが手に入る時期には自分で作ったりもする。シンガポール滞在中にはひたすら毎日昼食にパッタイを食べていたり、タイの食文化に取り憑かれているかもしれない。
参照
Amazing Thailand 公式観光ウェブサイト<https://www.thailandtravel.or.jp/>
外務省 タイ王国 <https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/thailand/data.html>
平澤寿康 バケーションと仕事を両立する「ワーケーション」をタイのチェンマイで体験! トラベルウォッチ <https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/tabirepo/1201273.html>
都市・国紹介 9日目:ベルギー 🇧🇪
都市・国紹介9日目:ベルギー (正式名称:ベルギー王国/Kingdom of Belgium/Royaume de Belgique)
フランデレン地域 (Vlaams Gewest)とワロン地域 (Wallonie)、ブリュッセル首都圏地域 (Région de Bruxelles-Capitale)からなる連邦立憲君主制国家
気候は西岸海洋性気候で温帯に属する。雨や曇り空が広がる日が多く、晴れた日には人々が日光浴を楽しむ。山があまりなく特に北部では平野が広がっているため、雪は降っても積もらない。
人口は約1,149.3万人 (Statbel Blgium in Figuresデータ 2020年 1月)
面積は約30,528㎢でこれは台湾より少し小さいぐらいで、首都はブリュッセル (Brussels/Bruxelles/Brussel)。北にオランダ、南西にフランス、東にドイツと南東にルクセンブルグと接している。地の利があり、ヨーロッパの心臓と呼ばれている。中心地から離れた場所は、北海道の様な広い空と田舎の風景が広がっている。
公用語はオランダ語、フランス語、ドイツ語の3つでそれぞれ地域によって使用される言語が異なる。ベルギー北部ではオランダ語、南部ではフランス語、ドイツ国境に接している地域ではドイツ語が話される。言語の違いに伴い、文化や生活にそれぞれ違いがある。またかつてベルギーが植民地支配をしていたアフリカの地域ではフランス語が現在も話されている。
宗教はカトリックがメジャーだが、移民増加に伴いイスラム教徒も近年増加中。
元々フランデレン(主にオランダ語圏)とワロン(フランス語圏)という2種類の民族で構成されていたが、現在は多民族国家となっている。2019年には100万人を超える外国人がベルギーで生活しており、これはベルギー人口の1割にも及ぶ。2018年には13万3千人が移住してきたが、それと同時に6万7千人がベルギーから外国へ移住しているように、人の動きが多い国とも言える。フランス、オランダとイタリアの三ヶ国からの移民が最も多く、それぞれ15万人を超える。多民族国家故に人権意識などは高い。60%以上のベルギー人が国内に外国人が多く住みすぎていると感じている一方、EU加盟国からの移住は好意的に捉えているようである。
ベルギー南部ではイタリアからの移住者が多いため、イタリア料理も好んで食べられる。主に北で食される薄いシチューの様な料理、ワーテルゾーイ (waterzooi)やムール貝の料理などがベルギー料理とされている。定番の食事はポテト、肉とサラダといったメニューで、他のヨーロッパ諸国と同様に肉や乳製品が安価で手に入る。スーパーのチーズコーナーではドイツやフランスなどと同様にチーズコーナーが広く用意されている。ベルギーと聞いてワッフルを思い浮かべる人は少なくないと思うが、ベルギー内でも地域によってワッフルのタイプに違いがある。チョコレートが国民に愛されている。
リエージュ (Liege)のスーパーで買ったチーズフロマージュの様な食べ物がふわふわしていて美味しかったのだが、結局なんていう食べ物かわからなかった。誰か教えてはいただけないだろうか、、筆者これまた食べたくて
参照
Statbel Blgium in Figures <https://statbel.fgov.be/en>
地球の歩き方 ベルギー <https://www.arukikata.co.jp/country/BE/>
外務省 ベルギー王国 <https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/belgium/data.html#section1>
都市・国紹介 8日目:マカオ/澳門 🇲🇴 Macau, China
都市・国紹介 8日目:マカオ/澳門 (正式名称:マカオ特別行政区/Macau Special Administrative Region (MSAR))
「アジアのラスベガス」
香港と同じく一国二制度によって高度な自治権を持つ中国の一部、カジノによって支えられる経済はマカオとマカオの人々に豊かさをもたらしている。
マカオは周りの地域が温暖潤湿気候である中、亜熱帯気候。とにかく一年中湿気が多く、長い夏はねっとりとした暑さがある。10月ごろから気温が下がり、冬本番の12月から1月にかけては10度前後にもなる。中国本土からくる大気汚染は深刻で、PM2.5の多い日は数百メートル先が霞んで見えないほど。そういう日は窓を閉めて過ごしたり、マスクをして外出する方が良い。
人口は約67万900人、女性人口が53.2%と若干男性人口より多い(DSEC 2019年データ)。労働人口も女性の方が多く、2018年には28万600人の男性労働人口に対し、28万7千人と6千人強も差をつけて女性労働力が大きかった (DSEC 2018年データ)。これらの数字が示すように、女性の社会進出は日本に比べはるかに進んでいる。
中国広東省南、珠海 (ジュハイ/Zhuhai)に接しているマカオ半島 (澳門半島/Macau Island)、タイパ (氹仔/Taipa)、コタイ (路氹/Cotai)、コロアン (路環/Coloane)の4つのエリアからなる特別行政区。土地の面積は1999年から増え続け2019年の4月には32.9㎢となった。これは神奈川県鶴見区とほぼ同じくらいの大きさである。ただし、現在も埋め立てなど開発を行っている事と、マカオにボーダーを接している横琴島 (ヘンチン/Hengqin)に土地を借りる事になっているので、これからまだ土地の面積が増えていく予定である。飛行場も現在拡張埋め立て工事を行なっている。
公用語は中国語とポルトガル語だが、広東語が広く話されている。また、サービス産業が栄えている事とオフィスでの勤務に広東語、普通話、英語の3つが必要とされているため、若い世代を中心にその3つ以上の言語を話す。
主に中国お民族宗教、仏教、道教、キリスト教やその他の宗教が信仰されている。街中には寺や教会などがある。
住民の90%以上はマカオ人及び中国人、そのほかにはポルトガル人やフィリピン人、その他の国の人々が暮らしている。
経済が6つの会社が経営するカジノに支えられており、海外からの入境も中国本土に比べると申請不要のVISAがあったりと、国際化も進んでいる。物価が高いが、労働賃金も日本の平均かそれ以上で、土地の狭さから娯楽もあまりないため高水準な生活を楽しむ人も多い。
中国に返還されるまでポルトガルが支配していた影響で、食文化は海鮮をふんだんに使用した中国とポルトガルが合わさったものと、飲茶 (ヤムチャ)などの広東料理が親しまれている。また統合型リゾート (IR) 内にミシュランの星を取得したレストランが多数あり、世界各国の一流料理も楽しむことができる。ポルトガル風エッグタルトやポークチョップパン、エッグカスタードパンやセラドゥーラなどのデザートが有名。
日本で話題になっているIR施設を有し、アメリカのラスベガスを模したIRがあるコタイエリアはカジノ客や観光客で賑わっている。また、マカオは30箇所の世界遺産を有する観光に特化した地域だ。聖ポール天主堂跡やセナド広間はインスタ映えスポットとしてもよく知られている。
1845年から行政権を主張し始めたポルトガルは1951年にマカオを海外県としたが、1999年にポルトガルから中国に返還され、香港と同様の一国二制度の下、特別行政区として現在に至る。デモや暴動が発生している香港とは対照的に、中国政府との仲は比較的良好な模様。香港からは日帰りの旅行者が訪れる。
観光の起爆剤と言われているIRだが、カジノという賭博に関わる問題などが注目されている。強引に勧められている日本のIRプランだが、住民の理解が足りていないのが現状だ。筆者はIR経営の学位取得中につき、マカオIRについて今後記事を書く予定だ。
参照
Macau News <https://macaunews.mo/macau-land-area-grows-by-over-1-3-since-1999/>
DSEC <https://www.dsec.gov.mo/home_enus_old.aspx?noredirect=true>
外務省 マカオ <https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/macao/kankei.html>
マカオ観光局 <https://www.macaotourism.gov.mo/ja/>
Quality data on religion Macau <http://www.thearda.com/internationalData/countries/Country_49_1.asp>
都市・国紹介 7日目:スペイン 🇪🇸
都市・国紹介:スペイン (正式名称:スペイン王国 Kindgdom of Spain/Reino de España)
Hola!
ヨーロッパ大西洋の海の窓口にして情熱の国スペインは大航海時代に貿易を通して大きく発展した国だ。
スペインは、北が西岸海洋性気候と南が地中海性気候に属する、比較的温暖な気候を持つ。その温暖な気候と土壌が豊かな土地によって、ヨーロッパの中でも野菜や果物を多く生産し輸出している。
人口は約4,693万、そのうちの1割強の約485万人は外国人である。海外に住むスペイン国籍を持つ人びとはアメリカに最も多く、およそ1,576,350である。アメリカの次に多いのはヨーロッパの945,027人、そしてアジアの46,099人、アフリカの26,838人とオセアニアの24,278人と続く。
面積はおよそ50.6万㎢で、日本のの面積の1.3倍程。西にポルトガル、北東にフランス と国境を接している。スペインの中心にして首都はマドリード (Madrid)で歴史的な建造物などが街に多く残っている。バスク地方 (Basque/Pais Vasco)やカタルーニャ地方 (Catalonia/Cataluna)など、カスティーリャ (Castile/Castilla)と違う歴史を有する州では独立運動が見られる。
広く使用されている言語はスペイン語だが、その他にも自治州で使用されているバスク語、カタルーニャ語、ガリシア語、バレンシア語とアラン語が公用語として認められている。
民族としてはイベリア・ケルト系、カスティーリャ人、バスク人、カタルーニャ人やアンダルシア人で構成される。キリスト教、特にカトリックが広く信仰されている。
首都マドリードは土着の文化と外国の文化が混ざり合っており、人びとはとても社交的である。マドリード人口の約17%はエクアドル、コロンビア、ペルーやルーマニアなどからの移民であり、16世紀から続く移民と外国人の街と言われている。フラメンコなどのダンス文化も盛んで、陽気な人が多い。
海に接している地域が多く、タコや貝などを含む海産物が食文化に取り入れられている。海鮮やチーズ、カモなどをつまむ料理タパス (Tapas)や、ムール貝やエビなどをふんだんに使ったパエリア (Paella)、朝食やおやつに好んで食べられるチュロス(Churro) などは世界中で愛されている。
スペインは世界遺産が世界に三番目に多く、48箇所あるうちの40箇所以上が文化遺産である。かの有名なサグラダファミリア (Sagrada Familia/Basilica de la Sagrada Familia)や、ガウディ建築、城塞都市のクエンカ (Cuenca)など、スペインの長い歴史を知ることができる。サッカーチームで有名なレアル・マドリードは1902年に結成されて以来、サッカーの世界では常にトップを行く強豪チームだ。スペイン北部を横断する聖地巡礼「サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼(Camino de Santiago)」はバックパッカーやキリスト教徒に広く知られており、毎年20万人が巡礼に訪れている。巡礼者は、巡礼者の証としてホタテの貝殻と巡礼手帳 (クレデンシャル/Credential)を持って旅をし、アルペンゲ等の宿泊施設でスタンプを押してもらうのだ。映画「星の旅人たち」では聖地巡礼の旅を描いており、雰囲気を知ることができる。
主要産業は様々で、自動車、食料品、化学品、建築業や観光業などが知られている。サグラダファミリアやフィッシュマーケットなどが日本ではよく知られているが、スペインにおける主な観光客はヨーロッパからバカンスに訪れる人々である。
海産物が楽しめる国の一つ、バルセロナ (Barcelona)のフィッシュマーケットなどではその場でタパスなどを楽しめる。バスや地下鉄を利用して街から街へ移動、訪れる場所がたくさんだ。ただし、昼の時間を逃してしまうとレストランが夜の営業までしまってしまうので、訪れる際は注意が必要だ。
参照
Enforex <https://www.enforex.com/japanese/>
Instituto Nacional de Estadistica <https://www.ine.es/index.htm>
Madrid History & People <https://www.whatmadrid.com/history.html>
UNESCO Spain <https://whc.unesco.org/en/statesparties/es>
映画「星の旅人たち」<https://www.albatros-film.com/movie/hoshino-tabibito/>
外務省 スペイン王国 <https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/spain/index.html>
地球の歩き スペインの基本情報<https://www.arukikata.co.jp/country/ES/info/general.html>
日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会 <http://camino-de-santiago.jp/>